宮沢賢治の世界

宮沢賢治は、その童話を通して、「人間が最も大事にすべきものとは何か」を私に教えてくれた人です。

「僕はもう、あのさそりのようにほんとうにみんなの幸いのためならば僕のからだなんか、百ぺん灼いてもかまわない。」

これは、「銀河鉄道の夜」の主人公ジョバンニの言葉ですが、「神」或いは「宇宙」というのでしょうか、私たちをかく在らしめている根源的なものを実際に感じていなければ生まれない言葉です。

宮沢賢治については、小学生の時に「注文の多い料理店」、「セロ弾きのゴーシュ」、また中学生になって「よだかの星」を読んだくらいだったのですが、大学生になってから急に読みたくなって、ほとんどの童話を読み、大きな心の支えとなりました。

また宮沢賢治の童話が与えてくれたインスピレーションによっていくつかの作品が生まれました。