「八幡さんへ」 2008年作 水彩・紙 15.5×18.4 cm
これも思い出を描いたものです。
私の家は徳島駅から2駅目くらいの場所にありますが、
子どものころは周りにほとんど家もなく、
とてものどかなところでした。
裏庭の生け垣の隙間をくぐるとれんげ畑があって、
小さな川を隔てて八幡神社があります。
川には細い石の橋があって、
それを渡って裏側から神社に遊びに行きました。
祖母はよく、砂糖入りのきな粉をかけたおにぎりを作ってくれて、
神社で食べるのが私たちの楽しみでした。
これは最高のごちそうだったなあと、今思います。
あちらの世界で再会できたら、
祖母はまたきな粉のおにぎりを食べさせてくれるだろう、
などと思ったりもします。
そしてそう思うと、こみあげてくるような気持ちになるのです。
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